TA2020-020(USA製)を使用してアンプを自作する【電子工作】

 年始にKOREA製TA2020-020を使った自作アンプを作ったところですが、早速2台目を作りました。

しかも石は非常にレアなUSA製です。
そして基板も余裕を持って大きくし、一緒にトランス電源も作ります。

アンプ

基板は前回10cm×10cmだったのに対し15cm×15cmにしました。

そのおかげでICを縦に設置できるため、出力ピンのパターン幅を太く均一にできました。

これが前回の基板ですが、方チャンネルのみピンの間を通る必要があったため、パターンが細くなっていました。

基板が届きました。
今回も発注はJLCPCBでレジストは黒。
15cm×15cmサイズは少しお値段が上がりますが約\1,500ほど。

使用するパーツは前回とほぼ一緒(前回特に使用パーツは紹介していませんが…)
表面実装部品をホットプレートリフローで実装。


つづいて残りの電子部品などをはんだ付けしていきますが、まずは今回の心臓部です。
よく出回っているKOREA製ではなくUSA製です。
ピンも綺麗で完全に未使用品だと思われます。

レジストを黒にしましたが、オーディオ関係の部品がカラフルでよく映えます。
入力カップリングコンデンサにフィルムコンを使うため、どちらでも選択できるようにスルーホールを設けましたが、横幅の事を考えておらず刺さらなかったので電解コンで一旦妥協😢


残りのコンデンサやレギュレータなどを取り付けケースにイン!!
あとはプログラムを書き込んだPICマイコンを載せてアンプは完成です。

トランス電源

アンプはスイッチング電源よりトランス電源の方が音が良いと聞くので作ることに。
初めてAC100Vを扱うので慎重に…
トランスが16Vとなっていますが最終的に12Vのトランスにしました


回路図を作ったら基板の設計です。
レギュレータの338Tは真ん中の足を少しずらしてパターン幅を確保しました。

アンプ基板と一緒に発注したのですでに手元にあります。
こちらもレジストを黒に。

部品たちを実装しました。
ダイオードブリッジとレギュレータのヒートシンクはなるべく大きなものを選びました。
レギュレータに関してはヒートシンクとの接触面が絶縁されておらず、しかも出力(vout)となっているので基板との絶縁にカプトンテープを使用(ダイオードのほうにも一応使用)

あとはケースにイン!!
トランスは豊澄のHT-125という12Vで5Aとれるものを採用。
アンプICのTA2020-020の定格が13.5V
トランスは整流すると12×√2=16.97…Vになるのでレギュレータで14V弱くらいまでは出せます。
13Vで運用しようと思っているので十分だと思います。(あまり電圧差があっても熱対策が大変)


アンプ、トランス電源のアルミケースはドリルとテーパリーマハンドニブラーで加工。
電源プラグやスイッチの穴はKicadで取り付け穴寸法を参考に作図、印刷してガイドにしました。


聞いてみる

動作中はこんな感じ。
下がアンプで上がトランス電源です。
スイッチと電圧計が傾いているのはご愛嬌ということで…

こだわりのポイントはポップアップノイズ防止のリレー機構です。
数秒遅れてリレーが動作するのでポップアップノイズは鳴りません。
電源オフ時はリレー動作回路の電流が即シャットダウンされてリレーが切れます。


普段は「DENONのPMA-390RE「DIATONEのDS-77HR」「FOSTEXのFF105WKとBK105WB2を組み合わせた自作スピーカー」を鳴らしています。

今回は自作スピーカーのみを繋いで鳴らしてみましたが、やはり解像度が高いというかクリアな音です。
低音についてはまぁ音量を絞っている限りは鳴らない。
近所迷惑にはならないが隣の部屋には迷惑かも?くらいの音量を出せばバランスよく鳴ってくれます。
まぁ鳴らし込めば変わるかもしれませんが。

僕自身もオーディオについて何も知りませんが、もっと何も知らない弟に聴いてもらうと「音がクリアだね」という感想を貰ったのでTA2020-020の性格どおりのアンプが完成したのだと思います。

KOREA製のTA2020-020を積んだ前回の自作アンプ&SA-36Aとの聴き比べはもう少し先にやってみようと思います。

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